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地震や火災等の災害用備蓄品や非常持ち出し品の準備に

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被災体験記 Disaster experience record

気になるのはバッテリー残量

後藤 重隆

自分が生活している地域はこれまで活断層は存在せず国内の中でも取り分けて安全性が高いエリアだと説明されてきましたが、そうした予想をあざ笑うかのように自然は人々に牙を剥きました。
「災害は起こりにくい地域」と聞かされており、それをそのまま信用して災害備蓄品などは取り立てて用意していませんでした。それが実際に被災してみると、言わずもがな、その日暮らしどころかたった数時間先の食料や水分の確保でさえもままならなくなってしまいました。

実はその後にもう一度被災した経験があるのですが、一度目にそういった災害備蓄品が無いことによる辛さを身にしみてわかっていたのでそれ以来常に準備していました。そのおかげで二度目の被災時には、余震によって再び水道が止まり電気も停電するといったようにインフラの要が次々と停止してしまったのですが、災害備蓄品を手配しているだけで心持ちは全く違ったものになりました。

自治体や国の支援が行われるまで前もって置いておいた災害備蓄品に手を付けて淡々とやり過ごすことができ、空腹や喉の渇きに耐えたり体調を崩してしまうこともありません。

また、二度経験したからこそ用意できたのだと感じるのはスマートフォンに接続させられるモバイルバッテリーです。
停電すると当然スマートフォンのバッテリーが充電できなくなってしまい、残量のみでやり取りしていかなくてはならないのですが、次第に数値が減っていく様相を見るのは精神衛生上良くなかったです。

そこで、二度目にはモバイルバッテリーも災害備蓄品として追加しましたが、一般的な普段から持ち歩けるサイズ以外に、更に容量が大きくてパワフルなタイプも追加しました。
その理由は、最寄りのガソリンスタンドにガソリンが供給されなくなるので車のエンジンを駆動させられず、時間の経過と共にバッテリー上がりが起こったためです。
同様のトラブルに巻き込まれた方は非常に多かったため、専門機関に救援要請をしても対応して頂けるまで多くの時間がかかりました。車のバッテリーに接続してジャンプスタートさせる機能がついたモバイルバッテリーさえあれば、災害時に限らず万が一のときに、自分のペースでもう一度エンジンを駆動させることができ、早く日常生活に戻れるというわけです。

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