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地震や火災等の災害用備蓄品や非常持ち出し品の準備に

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災害用にトイレットペーパー買いだめのススメ

昭和48年のオイルショック時に全国でトイレットペーパーの買い占め騒ぎが起こり大変な社会問題になりました。
結局はトイレットペーパーの生産量が落ちたわけではなく無責任な流言飛語のせいで起こった空騒ぎだったわけですが、トイレットペーパーが日常生活で欠かせない品物であったことと、長期間保存しておいても品質的に問題のない品物であった事もその騒動の大きな要因だったでしょう。
あれが必需品とはいえない入浴剤だったり、長期保存が効かない牛乳のようなものだったら、たとえ品切れの噂が広まったとしてもパニックになることは無かったはずです。
あのとき各家庭で押入れ内などにこれでもかというほど買い溜めされた品物も、その後半年間くらいでしっかり消費されたことでしょうから、それほど大損した人がいたわけではありませんでした。

トイレットペーパーの買いだめ

災害用備蓄として3ヶ月分を推奨する理由

さて、過去に買い占め騒動を起こした日常生活に欠かせないトイレットペーパーですが、地震災害などでは、一部の製造拠点に被害が発生したとしても、全国的に供給不安が起こることは無いと思われます。しかし、被災後しばらくのあいだは流通そのものが滞るために手に入り難くなることは十分予想されます。ひょっとして、まだ流言飛語による買い占め騒ぎが起こらないとも限りません。
そこで、当サイトでは、一人あたり18ロール程度の災害用備蓄をおすすめしています。この18ロールの根拠ですが、一人が一日あたり10mの長さを使用するとして50m巻ロールなら0.2ロール、一ヶ月で6ロール、その3ヶ月分として18ロールという事で計算しています。
ある調査ではトイレットペーパーの平均使用量は月平均4ロールという結果もでています。それに比べて月に6ロールは少し多すぎると思われるかもしれませんが、実は平時よりも被災後の使用量は増えるのが普通です。
最近はシャワー式トイレを利用している人が多いと思いますが、シャワーが使えない状態ではトイレットペーパーの使用量がグンと増します。またトイレットペーパーは排便後の利用以外にも、お手拭きや清掃用、ティッシュの代用など被災後生活で幅広く活用できることから使用量を多めに想定することは理にかなっているのです。
また、3ヶ月は長すぎると思われるかもしれませんが、日常生活の必需品だからこそ過去にあったような買い占め騒ぎが起こる可能性は高く、3ヶ月は、たとえ一時的に買い占めが起こったとしても、それだけあれば又安定供給されるようになるだろうと考えた結果です。

災害用トイレットペーパーの買いだめ

千差万別のトイレットペーパーゆえ各家庭に合った数量を備蓄

ところが、この トイレットペーパー。50m巻ロールと勝手に想定しましたが、25m巻もあれば75m巻や100m巻もありますし、シングルとダブルでは一回あたりの使用量にも差があります。香料付き、エンボス加工付き、紙質の硬軟等によっても人それぞれ好みが違いますので、各家庭でどの製品をつかうかによって一人あたりの使用量は大きく異ることでしょう。
そこで、正しくは、一人あたりの使用量から計算するよりも、現在常用している製品の一ヶ月あたりの使用量を念頭に、その3倍の量をストックすることを心がけていただきたいと思います。多分、現在は2~3週間分くらいしかストックされていない家庭が多いのではないでしょうか。
なぜなら、トイレットペーパーはどこのスーパーやドラッグストアでも容易に安く入手できるので買い溜めして置く必要がないし、第一品物がかさばるので置き場に困るからだと思います。
トイレ内に棚を設けてそこにストックして置くとしても20ロールぐらいが限度というご家庭も多いことでしょう。
当サイトの推奨数量(4人家族なら72ロールにもなるわけですから)をストックする余裕なんてとても無い、と怒られるかもしれませんが、さいわいトイレットペーパーは場所は取りますが軽いので分散すれば色々な場所に押し込んで置くこともできます。トイレ内にこだわらず、机の下やベッドの下、押し入れ内の枕棚などに結構スペースが見つかるのではないでしょうか。

もちろん、トイレットペーパーは腐らないとはいえ、あまりにも長期間保管しておけば湿気などで品質低下も起きるでしょうから、古いものから使用するローリングストックで備蓄することを忘れてはなりません。

トイレットペーパーの置き場所


災害時も活躍する魔法瓶ドリンクディスペンサー

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本サイトの災害写真の出展は「消防科学総合センターの災害写真データベース」によるものです



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