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地震や火災等の災害用備蓄品や非常持ち出し品の準備に

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災害時も活躍する魔法瓶ドリンクディスペンサー

囲炉裏のうえの自在鉤に鉄製のやかんがかかったままになっており、必要なときにはそれからお湯を注いでお茶などを飲んでいたのは昔の話。
コンロでお湯を沸かした後は中が鏡状になった魔法瓶にいれて保温していたのは昭和の話。
今はお湯を沸かすのも保温するのも一台でできる電気(湯沸かし)ポットが主流だと思います。最近は必要な時に必要なだけすぐに沸かせる電気ケトルなども流行ってはいますが、電気ポットにしても電気ケトルにしても停電時に役に立たなくなるのは当然です。
囲炉裏と魔法瓶

災害時にもお湯は必要

もちろん被災後生活では水の確保が優先されますので、「温かい飲み物を」などというのは贅沢だと思われるかもしれませんが、赤ちゃんのミルクを作ったり非常食のアルファ米やインスタント食品を食べる際にもお湯は必要になりますし、やはり非常時だからこそ「温かい飲み物で」安らぎを得たいというのは当たり前のことです。
そこで、当サイトでも調理用としてカセットコンロ・ガスボンベの備蓄をおすすめしているわけですが、電気ポットに頼った生活をしていると、災害時に沸かしたお湯を保温しておく装置が無いことに気づくことになります。
電気で保温することを前提としている電気ポットは断熱性はそれほどないので長時間の保温には適さないうえに、お湯を出すにも電動ポンプを使っているタイプだととても非常時の役には立ちません。
電気ポット

停電時にも役立つ、まほうびん型電気ポットもあるが

もちろん普段使いする電気ポットの中にも、停電時にも役に立つタイプがあります。
電気保温だけに頼らずまほうびんのような断熱構造をもちコードを外しても給湯できる電気ポットです。価格は少し高くなりますが、このような仕様の製品であれば被災時にも有効に機能するでしょう。
ただし、いろいろな機能を加えたぶんだけ重くなって手入れが大変だったり先ほど述べたように製品価格が高くなってしまうのは残念です。


停電時にも手軽に使える魔法瓶

ということで災害時に限っていえば、やはり電気を使わないベーシックな魔法瓶がいちばん手軽に扱えるかもしれません。
魔法瓶という言葉は、アメリカの魔法瓶メーカーであるアラジン社から来ているとか、魔法のように断熱性が高いからとか言われていますが、最近は商品名には「まほうびん」や「マホウビン」が使われているものが多くなってきました。
昔のアラジンの魔法のランプを連想させるような形状をした魔法瓶の多くは内部に金属皮膜を蒸着したガラスを採用していましたが、今は真空ステンレス構造のものが主流です。災害時ということを考えると倒れても手荒に扱っても割れないステンレス製の方がおすすめでしょう。
ただ、災害時には活用したい魔法瓶なのですが、日常的に電気ポットを使っているご家庭では併用することはあまり無いでしょうから、いつか物置内に放置されてしまい、いざという時にどこにあったのかわからなくなるような事態にもなりかねません。

そこで、注目したいのが魔法瓶ドリンクディスペンサー

ディスペンサーとはキャッシュディスペンサー(現金自動支払機)やソープディスペンサーなどで使われているように定量供給装置のことです。
ドリンクディスペンサーというのは飲み物の定量供給装置ですから、レストランのフリードリンクコーナーなどに設置されコックを操作してお茶やジュースなどコップに入れる装置を思い浮かべてもらえば良いと思います。
さて、この魔法瓶ドリンクディスペンサーは文字通り魔法瓶のような保温性をもった電気不要のディスペンサーで、夏ならば冷たい麦茶やジュース、アイスティーやアイスコーヒーを、冬ならホットコーヒーなどを入れておき、いつでも好きなだけ簡単に飲めるようにするアイテムです。

象印 真空ドリンクディスペンサー

普通のお湯を入れて保温しておくだけの魔法瓶とは使用目的が少し違いますので、当然、日常使っている電気ポットと併用することになるでしょう。
そしてこのディスペンサー、災害後の停電時にはその保温性を生かして電気ポットの代わりを果たしてくれることになります。
この「象印 真空ドリンクディスペンサー」にも、内部まほうびんにガラスを使ったものとステンレスを使ったものがあります。ニオイ移りが無いのはガラスタイプ、丈夫で割れないのはステンレスタイプです。価格はステンレスタイプのほうが高いのですが災害時を考えればステンレスタイプがおすすめです。


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本サイトの災害写真の出展は「消防科学総合センターの災害写真データベース」によるものです



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