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地震や火災等の災害用備蓄品や非常持ち出し品の準備に

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災害時の救助要請で覚えておきたいこと

災害の程度によっては、どうしても救助を要請しなくてはならない場合もあります。
或いは、自分が救助をする立場になることもあります。
救助される場合でも、救助する場合でも、困難な救助もあればスムーズに進む救助もあります。
ただ、救助する側から言うと、一番困難なのは「救助を求めている人がいるかどうかが判らない場合」、次は「救助を求めている人を発見すること」だそうです。
それはそうでしょう。少なくとも救助対象が分かれば、対処のしようもありますが、そもそも救助を待っている人がいるかどうかがわからなければ、闇雲に探し回るしかないわけですから。

先日、洪水被災地の上空からヘリコプターで捜索している場面がテレビで放映されていましたが、そのときに捜索隊員が話していた言葉がそれを物語っています。
「下からはヘリコプターが来ていることはよく分かるので、すぐに救助してくれるものと思って待っていらっしゃると思いますが、上からの目視による捜索では本当に判りづらいのです。昼間なら外に出て白い布などを振っていただいたり、夜間ならライト等を点滅させて知らせていただいたりして、救助が必要であることを知らせてもらえると有り難いのですが・・・」

災害時の救助要請で覚えておきたいこと1
わたしたちも、いつ自分が救助を待つ身になるかわからないのですから、その際に救助活動を少しでもスムーズに行っていただけるように必要な準備はしておきたいものです。

では具体的にどんな準備をすれば良いのでしょう。

電話で知らせる。

固定電話でも携帯電話でも、とにかく救助が必要となった場合の連絡先はメモしておきましょう。
連絡する相手は家族や知人、或いは市役所等の自治体、警備会社などが考えられますが、災害時の緊急救助要請先は基本的には119番です。(もちろん110番でも役所でも受け付けてはくれますが、まずは119へ)
災害時の救助要請は119

メールで知らせる。

もし電話がつながらない場合は、知り合いにメールやLINE等で連絡して119通報してもらうのが良いでしょう。TwitterなどSNSでの救助要請は情報の不備や真偽の判別、重複や錯綜などで却って救助する側も混乱するので避けたほうが無難です。
聴覚障害などで通話が困難な方はNet119緊急通報システムを利用する手があります。これは消防庁が全国的に導入を図っている(まだ使えない地域もある)システムで、(事前登録が必要ですが)スマートフォンなどから通報用ウエブサイトにアクセスして救助要請できるものです。

音で知らせる。

大声をだして助けと呼ぶのは手っ取り早い方法ですが、人間の喉はいつまでも大声で叫び続けていられるほどタフにはできていません。
そんなときは、やはりホイッスル、つまり呼笛が一番かもしれません。ただ常時身につけて置かなければ意味がありませんから、キーホルダーに付けられる程度の携帯性は欲しいものです。
ホイッスルを持つのが面倒だという方はスマートフォンにそれらしいアプリをインストールしておく手もあります。ただし本当に効果があるかどうかは事前に鳴らしてみて確かめておきましょう。

光で知らせる。

夜間の救助要請で自分の位置を知らせるには光が一番です。光は音よりも遠くに届きますし、位置も正確に知らせることができます。
発光器も携帯性に優れた小型のLEDライトや、ホイッスルと一体となった便利なものもあります。
ただ、小型であればあるほど光も弱く目立ちにくいわけで、本当に遠くからでも発見されやすくするなら点滅できる大型ライト、できればSOS信号を発する機能のあるアイテムを用意するのが一番でしょう。豪雨時にも屋外に設置しておける程度の防水機能があれば万全です。


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本サイトの災害写真の出展は「消防科学総合センターの災害写真データベース」によるものです



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