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地震や火災等の災害用備蓄品や非常持ち出し品の準備に

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自動車の活用についてなるほどザ・備蓄

本来の移動手段としての利用以外にも

日常生活で自動車を利用している方もかなり多いと思いますが、車は移動手段という本来の目的以外に、災害時においても何かと役に立ってくれる優れものです。
では、どのような場面で役立つのか、また、どのように備えておくのが良いのかについて、以下述べてみたいと思います。

災害時における車の活用方法


■地震後に余震が続く間の一時的避難場所として

大きな地震があると必ず、しばらくの期間は断続的な余震が起こります。建物が倒壊するまでには至らぬとしても、かなりの被害を受けた状態では、余震が続いている間は安心して建物内に留まっている事は出来ません。
避難所がすぐ近くになければ、取り敢えず車の中に避難して様子を見るという選択も充分ありえることです。
実際、倒壊の危険も無く、風雨もしのげて、尚且つエアコンも備わった車内は一時的な避難場所としては恰好な場所と言えるかもしれません。


■備蓄品のストック場所として

地震による建物の破損や火災により、せっかく家の中に備蓄しておいたものを取り出せなくなってしまってはなんにもなりません。
そういう意味では、安全な駐車場所さえあれば、自動車は非常に安定した備蓄場所とも言えます。
避難所への移動の際にも、予め車にストックしてあれば、いざというときに慌てて非常持出し品を運び出す等の手間も省けることになります。
備蓄品の容量や重量、災害時以外での利用頻度なども勘案して、家の中と車の中に半々に備蓄しておくのも良い手かも知れません。
特に以下のアイテムは、災害時に限らず、旅行や仕事などで遠出した場合に起こり得る非常時にも役立ちますので、是非車内に常備される事をお勧めします。
携帯トイレウエットティッシュアルミ蒸着保温シート

■非常用の電源として

車には予め高容量のバッテリーが積まれていますし、燃料が続く限りは発電することも出来ます。
災害時にラジオやテレビ(装備されていれば)を試聴することも、モバイル機器の充電などにも威力を発揮します。
シガーソケットからUSBケーブルで充電できるアダプターや、家庭用電気機器を使用できるDC-ACコンバーターなどもを準備しておけば、いざとい言う時に大いに役立つことでしょう。


自動車を災害時に役立てるために準備しておくこと


■常日頃 燃料の残量には気を配る

災害時にはガソリンスタンドそのものが被害を受けたり、燃料補給が途絶えたりして、スタンドが役に立たなくなることも往々にしてあります。
そうでなくても、これまでの大災害後には燃料を求める人々でガソリンスタンドには長蛇の列ができました。
いざという時に、車のガソリン残量がほとんど無いのと、満タンに近い状態にあるのとでは、その時の心細さに雲泥の違いがあります。
そういう心細い思いをしないためにも、常日頃、燃料タンクが半分位になった段階で満タン給油をするような習慣を身につけて置かれる事を強くお勧めします。

燃料が空に近ければ近いほど燃費も良くなるという理由で、なるべく空に近くなるのを待ってから給油するという習慣もお持ちだった方も多いかもしれません。
しかし、燃料が10%になってから満タンにする人(平均燃料残55%)と50%で満タンにする人(平均燃料残75%)の燃料代の差は1%程度*だと思われますので、いつ災害が起きてもある程度の燃料を確保しているという安心感の方がずっと大事なような気がしますがいかがでしょうか。

*(平均的小型車の車重が1200Kg、タンク容量が50Lとすると、60Kgの人間が一人乗車の場合の総重量は1297.5Kgと1287.5kg, 総重量と燃料消費量が比例すると仮定すれば1%程度の差ということになります)


■災害発生後に、早めにガソリンスタンドに給油に行く

ガソリンスタンドが被災後も営業できる状態であれば、時間が経てば経つほどスタンドのガソリン備蓄も減っていきますし、それを求める人も増えていきます。 
家族の安全確保など、他に優先してなさねばならぬ事が済んだ後に、(もし可能であれば)できるだけ早く満タンに給油をしておきたいものです。
本当は事前にガソリンなどを備蓄しておいたほうが良いのでしょうが、なにせ危険物でもありますので、一概にお勧めしかねる部分もあります。
もし備蓄されるのであれば、引火の危険のない、高温になりにくい場所に、専用の金属製容器で保管するようにして下さい。また、長期の保存は品質の劣化が心配ですので、時々は保存缶から優先使用して又補充するというように、ローリングストック法にて備蓄する事をお勧めします。
事前の備蓄は危険だと思われる方は、専用容器だけを空のまま準備しておいて、災害後早めに給油に行くようにしたほうが安心かもしれませんね。

ちなみに、軽油はガソリンと比べて引火点が高いので保管については灯油並の安全性があります。また、災害後のスタンドでの供給についてもガソリンよりは入手し易いようですので、災害対策という観点からはディーゼル車の方が向いていると言えるかもしれません。



■車内でリラックスできるアイテムを準備しておく

東日本大震災の時には、多くの方が自家用車に避難して数日を過ごされましたが、狭い車内に閉じ込められるように生活するわけですので、エコノミークラス症候群を発症された方も多かったようです。
車内を臨時の避難場所にするには、出来るだけ大きなワンボックスカーやミニバンなどの方が適当であるのは当然ですが、その目的だけのために車選びをするわけではないと思いますので、今お持ちの車で、いかに快適に過ごせるかを考えなくてはなりません。
そうなると、限られた空間内で出来るだけリラックスできるようなアイテムを用意するのが一番。
座面をフラットにしてくつろげるクションや、車内で食事をする時に便利なトレー、車内のプライバシーを確保するためのカーテンなど、いわゆる車中泊アイテムは災害時にもきっと役に立つことと思います。


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本サイトの災害写真の出展は「消防科学総合センターの災害写真データベース」によるものです




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